予防接種vaccination

当院の予防接種

当院の予防接種

当院では、インフルエンザや肺炎球菌をはじめ、各種の予防接種を行っています。接種のご希望がありましたら、まずはお電話でお問い合わせください。

予防接種を受けられない方・注意が必要な方

  • 37.5℃以上の発熱がある方
  • 重篤な急性疾患を発症している方
  • ワクチンに含まれる成分(卵や抗生物質、安定剤など)のアレルギーがある方
  • 風疹、麻疹の予防接種を受ける際に妊娠している、または妊娠の可能性がある方
  • 心臓病、腎臓病、肝臓病、血液の病気などの治療を受けている方
  • 予防接種後2日以内に発熱や発疹、蕁麻疹などアレルギー症状を起こした方
  • 今までにけいれんを起こしたことがある方
  • 過去に免疫不全の診断を受けた方、また近親者に先天性免疫不全の方がいる
  • 生ワクチン(麻疹・風疹・水痘・おたふく(ムンプス)・BCG)の接種の場合、免疫抑制薬・生物学的製剤を使用している方

インフルエンザ

インフルエンザは例年、1月に流行がはじまり、感染のピークは1月~3月上旬頃です。
インフルエンザワクチンの効果は接種後2週間してから現れはじめ、5か月程度持続するとされています。ピークの時期をカバーするためには、10月末までに接種することが日本感染症学会でも推奨されています。なお、13歳未満の場合、十分な免疫をつけるために2回の接種が必要とされていて、間隔を4週間程度とる必要があります。

予防接種の効果

感染自体の予防効果もありますが、発症した際の重症化や合併症を抑える効果が特に重要です。子どもや高齢者、妊娠されている方(おなかの赤ちゃんにも効果があります)、がんを患っている方、著しい肥満をお持ちの方、アスピリンの長期服用をしている方、疾患や疲労で免疫が低下している方などは、特に重症化や合併症のリスクが高いためできるだけ接種が推奨されています。
予防接種を受ける方が増えると、集団免疫によって大きな流行を抑制できる可能性も高くなります。予防接種を受けることは社会的なメリットにもつながっています。
なお、65歳以上の方の場合、インフルエンザワクチン接種は公費助成の対象になっています。

肺炎球菌

日本では肺炎によって亡くなった方の約97%が65歳以上とされており、長く死因の上位を占めています。肺炎はさまざまな原因で発症しますが、最も多いのは肺炎球菌によるものです。肺炎球菌ワクチンの接種によって、肺炎の発症や重症化を防ぐことは、高齢者にとって特に重要です。インフルエンザから肺炎を起こすケースも少なくないため、インフルエンザワクチンに加え、肺炎球菌ワクチンの接種も受けておくと安心できます。
肺炎球菌ワクチンには23価のニューモバックスと13価のプレベナー13の2種類があります。65歳の方は定期接種の対象になり初回接種のみ公費助成があり、23価のニューモバックスを接種することができます。ニューバックスの効果は5年程度持続することから、5年以上の間隔で任意接種することができます。当院では5年ごとの接種をお勧めしています。13価のプレベナーは65歳以上が対象となり任意接種になりますが、23価のニューモバックスとの連続接種について選択肢として可能であると、厚生科学審議会予防接種ワクチン分科会において位置づけられています。どのような接種スケジュールがよいかは、それぞれで相談させてください。
なお脾臓を摘出した2歳以上の方は保険適応になります。